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オブジェクト指向のはなし

方法論より理解が大切

導入

オブジェクト指向を導入して開発工程の改善をはかりたいなら、方法論を形式的に導入するだけでは不完全です。なによりも、オブジェクト指向自体に対する理解が必要です。

解説

オブジェクト指向を形式的にサポートするための方法論がいくつもあります。何がオブジェクトになるべきかをどのようにして決定するか、図面上でクラスやメソッドの表記をどのようにするか、などなど・・・。非常に細かい部分まで規定されているので、方法論さえ導入すればすぐにでもオブジェクト指向による開発がはじめられるのではないかと思ってしまいそうです。

現実には、方法論はオブジェクト指向開発をサポートするツールのひとつにすぎません。どんな方法論を導入しても、開発チームがオブジェクト指向を理解していなければ無意味です。逆効果と言った方が良いかもしれません。まず必要なのは、オブジェクト指向とは何かを理解することです。

切り札は多い方が良い

チームの主要メンバーがオブジェクト指向を十分理解しているなら、何らかの方法論を導入することで効率化がはかれる可能性があります。主要メンバー同士の意志交換や、他のメンバーへの意思伝達にも役立つことでしょう。

方法論を導入する際、必ずしも1つの方法論に厳密に従う必要はないでしょう。その場その場に応じてもっとも適した手段を選ぶことができれば、それが最高のはずです。もしあなたが管理職なら、

「開発工程の標準化によって効率化をはかるため、○○という方法論を採用する。我が社では、今後一切すべての開発はこのやり方でいく!」

などと考えるのは賢明ではありません。ましてや、独自の方法論を発明するなどということは、自殺行為です!状況に応じた対応のみならず、将来的な技術の変化への対応をやっかいにすることは、本意ではないでしょう?

とにかく、切り札は多い方が良いのです。その場でもっとも適した方法を選ぶには、ひとつのやり方にとらわれない柔軟性が必要です。こだわりなどは不要です。

(「オブジェクト指向のはなし」は1999年2月から2000年4月にかけて作成されたコンテンツです。)