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オブジェクト指向のはなし
楽して安全にプログラミングしたいと思いませんか?だとしたら、オブジェクト指向をおすすめします。
この連載では、オブジェクト指向プログラミング(OOP: Object Oriented Programming)のちょっと難しいところを易しく解きほぐしていこうと思います。はじめての人はもちろん、C++ や Java を使ったことはあるけれどいまいちピンとこないという人や、専門書が難しすぎて投げ出してしまった人は、ぜひ読んでみてください。
気づけば、パソコンを取り巻く開発環境はもうすでにオブジェクト指向にシフトしてしまいました。VC も Borland C++ も CodeWarrior も REALbasic も Java もみんなそうです。われわれ開発者にとっては、かなりプレッシャーですよね。
たしかにオブジェクト指向は敷居が高い技術です。しかし、一度わかってしまえば意外と簡単だということに気づきます。オブジェクト指向を理解するということは、私たちが普段何気なくわかっていることをもう一度ハッキリと理解し直すということです。身の回りにある「オブジェクト=もの」を観察する手法を身につけるということなのです。
オブジェクトという概念がわかるようになれば、今よりもずっと、プログラミングが楽になるはずです。それに、どんなプログラミング言語でもオブジェクト指向を実践できるようになります。そう、C や BASIC でも可能なんです!
実践編

C++ コンパイラを導入しよう!

オブジェクト指向がどうのこうのというはなしはひとまず置いといて、ともかく環境を整えてしまいましょう。高い敷居をちょっとでも低くしてから本題に入る作戦です。個人的な意見としては Macintosh なら CodeWarrior、Windows なら Borland C++ がおすすめです。UNIX の場合は標準でコンパイラが用意されている場合が多いですが、なければ g++ が良いでしょう。
しばらく使ってみて、C++ コンパイラの環境に慣れましょう。いきなりオブジェクト指向を使おうとしなくても、C++ コンパイラを導入するメリットはたくさんあります。

例えば、こんなイイことがあります:

ちょっと注意:

実践編

オブジェクト指向的な観察をしよう!

オブジェクトとは何か? 直訳すると「もの」ですが、それでは「もの」とは何なのか? これからその疑問を解き明かします。オブジェクト指向を使いこなすためには、オブジェクトの性質をよく理解する必要があるのです。

手始めに、実世界にあるオブジェクトを観察してみましょう。

オブジェクトには単純なものから複雑なものまでいろいろあります。また、異なる種類のオブジェクトが似たような性質を持っていることもあります。このようなオブジェクトの多様性を効率良く表現するためには、もっと深い観察が必要です。
実践編

オブジェクト指向の導入はあせらずに!

実践編の手始めに、これまで説明してきたオブジェクト指向の考え方を C++ のどの機能で実現するのか説明します。つまり、オブジェクト指向の概念と C++ での記述方法との対応付けを行います。まだ持っていないなら、C++ の文法書を1冊買ってくることをおすすめします(あまり細かい文法の説明はここでは行いませんので)。
これまでは良いことばかり述べてきましたが、オブジェクト指向は魔法ではありません。ひとたび導入すればあらゆる効率が良くなる夢の技術だと思ってしまうのは危険です。そこで今度は、オブジェクト指向のパワーを利用するためにはなにをしなければならないのかを考えます。

オブジェクト指向用語解説(索引)

オブジェクト指向でよく利用される専門用語とその意味を五十音別にまとめました。「オブジェクト指向のはなし」の索引としても利用できます。

用語解説を見る

(「オブジェクト指向のはなし」は1999年2月から2000年4月にかけて作成されたコンテンツです。)