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私的「術」講座

「その他」の術 - PART2

無意識をつかう度

最後に1項目付け加える

選択肢を設けたり箇条書きにしたりするということに危険性があるとしても、やはりこれらが便利なツールであることには違いありません。そこで、便利さを享受しつつ危険性を減らす方法を考えましょう。問題なのは、「ほかにも考慮すべき項目があるかもしれないと考えるのをサボってしまうかもしれない」ということでした。

だとしたら、答えは簡単ですね。そう、最後に「その他」という項目を付け加えるだけです。そうすれば、あとでそのリストを見た時に「その他」の部分で一瞬引っ掛かって、他にどんな場合があるだろうと考えをめぐらせるチャンスが生まれます。注意喚起というわけです。

「その他」を読み取る

そうはいっても、何でもかんでもいちいち「その他」を付け足していくというわけにはいかないでしょう。正式な仕様書や設計書に「その他」と書き込むのもまずいでしょう。ですから、「その他」がついていないリストに出会った時にも「その他」を読みとらなければなりません。いっそのことこれを習慣にしてしまえば良いと思います。選択肢や箇条書きを見たときにはいつでも条件反射のように、心の中で「その他」を付け加えるのです。

ひとつ例題をやってみましょう。

[ 例題 ]
C言語で画面に文字を出力したい。そのためには printf と putchar のどちらを使うべきか?

どうでしょう?ほかにも文字を出力する方法がたくさんあるということに気付きましたか?気付かなければなりません。私達が解かなければならない問題はこれよりずっと複雑だし、はじめに与えられた選択肢の中から答えを選べば良いというようなものでもありません。決断したり行動したりする前に、まずどんなやり方が存在するのか十分に考慮しなければなりません。

第一、上の例題のように、何が問題なのかということすらはじめのうちは正確には定義されていないのです(本当の問題は printf と putchar のどちらを選ぶべきかということではないでしょう)。「その他」に敏感になることによって、問題は実のところ何なのかということを考えるチャンスが生まれます。

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「クールダウン」の術

(「コーディングの向こう側」は2000年4月から2001年5月にかけて作成されたコンテンツです。)